アゴが痛い・口が開かない・顎が鳴るなどの顎関節症治療|西東京市の博山歯科
顎関節症とは、外傷や過度の食いしばり、歯ぎしり等によって耳の前にある顎の関節に運動障害や痛みを感じる疾患で、その周囲の筋肉の痛みや違和感なども含めた総称です。
顎を強く打った等を除けばほとんどの場合、食いしばりや歯ぎしりが原因です。
「私は歯ぎしりをしないです」という方がたまにいらっしゃいますが、そのような人はほぼいないと言われています。
日ごろのストレスを夜中の歯ぎしりで解消する脳の働きで、音はせずとも食いしばりや歯ぎしりは少なからずあるのです。
人間の噛む力は自身の体重ぐらいだともいわれています。しかし夜中の食いしばりや歯ぎしりは、日中の3倍から5倍の力がかかると言われ150㎏を超えることもしばしばです。
そうなると、もちろん歯が欠ける等のトラブルも起こりますが、それよりも弱い関節は、その負担の影響をもろに受けて異常をきたしてしまうのです。
夜中のことですから自分で気を付けることもできない為、治療には「ナイトガード」と言われるマウスピースを用います。マウスピースには様々なタイプがあり、症例によって細かく使い分けをしています。
効果のある方は「肩こりや首や背中の痛みまでスッキリとれた」と言って来られる方も多いです。
顎の痛み、ポキツという音、肩こり首の痛み、朝起きた時の顎の疲れ、夜中の歯ぎしりを家族に指摘された、口が空きにくい、口が閉じにくい、顎が外れるような気がする。このような症状のある方は、是非一度ご相談ください。
顎関節症は、耳の前にある顎関節とそれを構成する骨・筋肉・靭帯といった構造のバランスが崩れることによって発症します。顎関節症の症状には、次のようなものがあります。
痛む場所としては、耳の前の顎関節や片側の顔から頭までが痛いように感じることもあります。頬やこめかみに痛みが出ることもあり、頭痛と感じる人もいます。
カクカク、コキコキ、ゴリゴリ、ザラザラと人それぞれ感じ方が違いますが、このような音が口を開けようとした時にするようであれば、痛みにつながる予備軍ですので、検査を受けることをお勧めいたします。
「痛くて口が大きく開けられない」といったことが多いですが、痛みがなくても顎関節自体の動きが制限され、口が開かなくなることもあります。
顎が外れたという場合には、全く口が閉じなくなりますが、大きく口を開けて閉じるときに、閉じづらいなどの症状が出ることがあります。
顎関節や、顎を動かす筋肉に障害が起きると、かみ合わせに変化が生じることがあります。顎の関節に問題がある状態で、奥歯に被せ物などを行うことでさらに顎の関節に負担をかける結果になることもあります。
頭痛・首や肩のコリ・耳の痛み・耳鳴りなどの症状が顎関節症に関係する場合があります。これらの症状が顎関節症によるものか他の病気に原因があるのかを慎重に判断する必要があります。